2016年12月31日土曜日

熱意の共有

 一年前の第一回コーラスセントラル合宿録音後のアンケートに、「ユースや普通の合宿合唱団より内容が濃かった」という意見がありました。私は勝手にその理由を「録音」という性質に起因していると思っています。

 コーラス・セントラルは録音が第一の目的です。例え、参加者が上手くならなくても、演奏が上手くいかなくても、なーんにも学ばなくても時間がきたら終わる、というようなコンサートや宿泊イベントではないため、「合唱の演奏を残す」という目的が達成されないと、やった意味が無い、ということになります。やった感とか、楽しかった思い出だけでは意味が無いのです。加えて、とりあえず出しておけばいいや的な適当なホールマイクの録音でも家庭用カメラ1個だけの定点ビデオ録画をやってるわけではなく、「自作品の演奏アーカイブとして(超重要)、これなら(とりあえず)OK!」という質に達しないといけないという基準もあります。

 オプション日も入れ3泊4日の宿泊・宿泊・楽譜・食事代を含む参加費2万円では、イベント単体で見ると私の会社的にも個人的にも(大)赤字です。ですが、だからこそ、私自身も、お金を払って参加している皆さんに、良いサービスと練習・環境・音楽を提供し、やる気になってもらい、良い演奏を残し、それを販売して赤字をなんとかする(笑)やる気もでます。


 仕事で何でも、集団で行動・活動するには目的というのは大事です。しかし、必ずしも目的が共有できるとは限りませんし、目的を「知ってる」だけでも意味ないです。私は、いつも「熱意の強要はできない」と思っています。そして、「熱意の共有が出来たときは嬉しい」とも。

 一年の終わりに、全国の様々な場所から集まり、「熱意の共有が出来た」と思わせてくれた第二回コーラス・セントラルの皆様に御礼を申し上げます。

 編集頑張るよ!

2016年12月27日火曜日

録音計画と新しい合唱団・アンサンブルとか 2017年に向けて

 2年前に自作合唱曲のCD録音を考えた時、日本のプロ団体を雇わないの?と聞かれましたが、正直にいうと特に発音の面において(日本語でも)私が求めるレベルを『集団』で満たしている既存の団体が存在しないので、お金を払って雇う気にはなれなかったのです。 お金を払ってOJTやるわけにはいきません。 それなら、やる気と力を持ったアマチュアの方々を訓練し、リスクを共有したほうが、教育的な価値もあり、コストも抑えられ、プロの方と比べて時間、音楽、声楽能力の制限を鑑みても、難度など選曲を間違わなければ費用対効果も良く私も納得できる結果が出せそうだ、という判断になったのです。
 コーラスセントラルは、ワークショップを含め名古屋ユースクワイアの3年間の活動がある人たちも多く参加しているので、その意味では4~5年かかっている録音プロジェクトです。 しかし私が今、関東に住んでいる、ということには変わりはないので、来年は、関東での違った形でのアマチュア合唱団も作るために本格的に動きたいとは思っています。
 そして、この人なら報酬を払ってでも!、という人たち、または経済リスクを共有できる人たちとプロ合唱、そしてプロの小編成オケなどのアンサンブルを作ることも考えていきたいとは思います。 頑張るよ、社長兼CEO(役員報酬ゼロ・笑)として!