2013年8月16日金曜日

Nコンで審査が長引くとき

「Nコンで審査が長引く」=「審査でもめている」と思っている人も多いかもしれませんが、実はそうではありません。審査、というか特に皆さんが気に なる上位の順位付け自体は、全審査員がそれぞれ自分の順位表を提出した段階から5から10分内で終わります。以下、遅れる原因になるものです。


①審査員が自分の審査用紙を席に忘れた(結構ある)。
②課題曲・自由曲で、それぞれ点数を出す方式で審査をしている審査員が各校の合計点を計算しているとき、誰もこっそり電卓を貸してくれなかった。
③その場で入賞校だけではなく、全ての学校の順位を決めてしまう方式を採用している地区では時間がかかる(特に参加校が多いと)。
④順位の算出は全て手動でありエクセルなどを使わないため、そもそも時間がかかる。
⑤銀賞と銅賞が順位順で自動ではなく、裁量で決定できる地区では、ここに時間をとる場合がある。


…と、このような感じになります。審査員同士が話し合って 順位を決めるわけではないので、もめる、ということがありえないのです。あと、体調を崩されたり、トイレに、といったことも起こります。


集 計に関しては、昔、某コンクールで「エクセルを使ったほうが速いのでは?」と聞いたことがあります。そのときは「ここのところはアナログでやるのが方針 です」という答えでした。時間はかかりますが、審査員を含めかなり大勢でチェックしながら行う順位付け。こういうのもいいかな?と思います。ちなみに、N コン方式で審査中、その部屋にいる全員が、それぞれが出した順位を見ることはできますが、匿名なので誰がどの順位を出したのかは分かりません。


あ と、私は講評用紙に「この小節のこれ」みたいに書きたいのですが、自由曲の楽譜の最低でも格段に小節番号が振ってないと困るので、なかったら振っておい てほしいな、といつも思います。あと、生徒のユニークで面白い書き込みがある譜面には、上手くできていたらニッコリマークをつけます(笑)。